2024年8月28・29日に、スクエア荏原ひらつかホールで公演の、ブイラボミュージカル「フレーフレーフレンドシップ」稽古&パンフレット撮影にお邪魔してきました。
ブイラボミュージカル「フレーフレーフレンドシップ」公式サイト
この時期にしては珍しく、子役キャスト28名が全員揃ったこの日は、初めての一幕通しを最後に行うという事で、それに向けたシーンごとの稽古が行われました。休憩に入ったタイミングで入室しましたが、やっぱり子供達は元気一杯!昨年の「鏡よ鏡よ鏡さん」のミュージカルナンバーを何人かで歌ったりしながら稽古の再開を待っていました。
本番までまだ一ヶ月強のこの時期は、台詞がほぼ頭に入り、演技の大枠がとりあえず出来ている状況で、シーンごとの感情を作り上げている段階といった感じでした。
例えば、「パンにしては大き過ぎない?」と疑問に思いながら荷物を確認するシーンでは、「パンにしては」で相手を見て、「大き過ぎない?」で荷物に近づいていかないと、「(視界から荷物が)消えてしまっているから、ウソに見えてしまっている。こっち(荷物)に行きたくなる気持ちをもっと大事に。」と言った指導を始め、「ウソに見える」というワードが何度も出てきているのが印象的でした。
稽古中に滝井さんが「OK牧場?」と聞くと同じ言葉で返す子供達が微笑ましかったです。また、顔合わせで、子供達と合わせて何度か言っていて、少し不思議に思っていた「We are friendship」という言葉は、劇中のダンスユニット「フレンドシップ」の合言葉である事も分かり、納得出来ました。
一幕通し稽古が始まる前には、「七文字目標」という滝井さんの言葉の後に、一人ずつが意識しなければいけない事を発表。その後、滝井さんのアドバイスが各々に届けられました。
一幕を観てまず感じたのが、人物相関図の分かりやすさ。今作では「フォース」と呼ばれる特殊な能力を持った5人がメイン。そして彼らが住民から隔離される為に収容されるのが「キャンプ」という施設。冒頭に、5年前に起こった電気暴発事件の回想シーンで登場する「少女」と「妹」。ノーラの妹である「メイ」。ダンスユニット「フレンドシップ」の7人という部分を観劇前に捉えておけば、一層楽しめると思います。
一幕終わりには非情だけれども、その行動をしなければならないというシーンが表現されており、その決断に涙を誘われました。二幕ではさらに大きな展開がいくつもあり、それがどの様に収束されていくのかが見どころです。
翌日にはパンフレット撮影が行われました。撮影中に緊張している子供達をリラックスさせる為、滝井さんが言葉巧みに盛り上げる言葉の数々には優しさを感じ、笑顔と笑い声が一杯の時間となりました。
キッズ&ジュニアミュージカルとしては2作目となる、ブイラボミュージカル「フレーフレーフレンドシップ」。感情の揺れ動きに重きを置いた作品は、ジュニアミュージカルでは多くないだけに、各々の演技力が試される子供達はプレッシャーのなかで本番までの日々を過ごす事でしょう。
現在、『キャストおひとりおひとりにワイヤレスマイクを♪』を合言葉にクラウドファンディングが実施されています【2024年9月6日23:59まで】。カンパニーの紹介から作品に対する想いなど、読むだけでも興味深い内容となっていますので、まずはご覧になってはいかがでしょうか?
「フレーフレーフレンドシップ」クラウドファンディング
地球から遠く離れた架空の星で巻き起こる、「友情」をテーマにした、ブイラボミュージカル2作目のキッズ&ジュニアミュージカル「フレーフレーフレンドシップ」。この夏注目の作品です!
公演情報
【公演名】
ブイラボミュージカルプレゼンツ
キッズ&ジュニアミュージカル2024「フレーフレーフレンドシップ」
【公演日時】
2024年8月28日(水) 14:00/18:00
2024年8月29日(木) 13:00/17:00
【会場】
スクエア荏原ひらつかホール
【チケット】
¥4,800(全席自由席)
キャスト
オードリー:定田桜歩
ノーラ:佐藤琉花
サライ:田中都和
ジャンク:太田七乃葉
シスター:吉見香乃
ソレイユ:
後藤心花[8/28(水)14:00・8/29(木)17:00]
栗林茉莉花[8/28(水)18:00・8/29(木)13:00]
メイ:金荷那
ハヅキ:松田宏美
ユライ:村松愛美
少女:渡部ひより
妹:柳谷燈
教官:赤松えみな
ミカ:松橋円
マーサ:木村奈月
フウカ:大八木凛
リンタロー:大川泰駕
カオルコ:坂本優花
アキ:大川舞
ダミーオードリー:石塚珠莉
ダミーノーラ:松﨑燕
ダミーサライ:高田大智
ダミーシスター:並木咲由里
サン太他:高田陽太
ひなこ他:保科日菜佳
ハンナ他:下迫華
アオ他:小林葵
あすみ他:黒澤明日香
他、大人キャスト
ストーリー
■フォース5人を中心とした子供たちの成長物語
「ねえ知ってた?地球っていう星のキャンプはね、みんなで火を囲んで朝まで歌って踊るんだって。いつかそんな日が来るといいね」
地球から遠く離れたとある星には「フォース」と呼ばれる生まれながらに特殊なチカラをもった者たちが存在する。
5年前。とあるフォースの姉妹によって、街の電気の暴発事件が起こる。妹を庇った姉シスターは捕まり、そして以降「フォース=悪」とされ、彼らは「キャンプ」という施設での生活を余儀なくされる。
そして現在。人気ダンスユニット「フレンドシップ」のライブ最中メンバーの1人であるソレイユをいつもの頭痛が襲う。転倒しそうになったソレイユを救うべく振付家オードリーがチカラを使う。そうオードリーはフォースだったのだ。
相手の心を読めるフォースであるノーラ。他人の心の内が常に自分に入ってくること、お姉ちゃんはフォースじゃないと言い張る妹メイ、に耐えられなくなったノーラはキャンプで暮らすことを自ら選択する。
記憶を消すことの出来る少年サライ。そっくりさんを作り出せるいつも笑顔の少女ジャンク。
ここに今作の主人公である5人のフォースが「キャンプ」で出会う。
シスターの妹は誰なのか?ノーラは自分の運命を受け入れられるのか?オードリーが率いた「フレンドシップ」の未来は?サライとジャンクの出生に隠された謎とは?
それぞれのピースが重なって迎える「フレンドシップ」のソロライブ当日。「特殊」なフォースに、彼らが望んだ「普通」の幸せは舞い降りるのか!?
昨夏のキッズミュージカル「鏡よ鏡よ鏡さん」で好評を博したブイラボミュージカルが28名のお子様方と贈る応援歌「フレーフレーフレンドシップ」
この歌は誰かの応援歌になる、きっと・・。
スタッフ紹介
【脚本・演出】
滝井サトル (Satoru Takii)
舞台演出家。TMネットワーク木根尚登氏作「ユンカースカムヒア」演出、蒼井翔太氏主演「プリンスカグヤ」演出、角川書店「裏切りは僕の名前を知っているシリーズ」演出、など、2.5次元、劇団公演など様々な場面で活躍。成田市民WS、豊島区民演劇教室、など一般の方との作品作りにも定評がある。若手育成、シニア演劇の活性化、学芸会補助事業など「日常の隣りに表現を」を理念に活動を進める。(株)Vラボ-ミュージカル代表取締役。
【音楽監督】
井高寛朗 (Hiroaki Idaka)
滋賀県栗東市出身。7歳よりヤマハ音楽教室にてエレクトーンを習い始める。
アレンジや作曲の勉強、コンクールへの挑戦など、青春時代をエレクトーンと共に過ごす。
2016年より上京し活動の拠点を関東に移す。現在は自己のピアノトリオ ArcoLaboをはじめ、作曲・アレンジ・演奏、レコーディングなど幅広く活動中。ブイラボミュージカル1月「The百人一首shoW_2024初春」公演作曲、演奏。
【振付】
榎本愛子 (Aiko Enomoto)
振付師・お腹痩せ×骨盤調整トレーナー。総フォロワー数6.8万人。
元大手テーマパークダンサー。バレエやヒップホップ、タップまで様々なジャンルを踊りこなす。
舞台・TV・CMなどで活躍し、2023年にはSailorMoonTheSuperLive台湾公演に出演。
現在は振付師として、舞台からコンサートまで活躍の幅を広げている。
昨夏「鏡よ鏡よ鏡さん」振付担当。
【歌唱指導】
藤川梓 (Azusa Fujikawa)
昭和音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
卒業後からミュージカルを中心に数多くの舞台作品に出演。歌唱指導、ボイストレーナーとしても活動している。
俳優のほか、歌のお姉さんとしてもイベント、ショーに多数出演。2018年までの6年間、「プリキュアドリームステージ」の司会のお姉さんを務める。「はらぺこあおむしショー」全国公演中。
昨夏「鏡よ鏡よ鏡さん」歌唱指導。
※情報は記事作成時のものです。応募の際には必ず公式サイトにて最新情報をご確認下さい。
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