【動画あり】新キャラも登場!ミュージカル「バグズアイランド」稽古場に密着

 昨年、主役のファビー役に花岡凛さん&香月萌衣さんのダブルキャストで上演された【D.Raise オリジナルミュージカル「バグズアイランド」】が今夏パワーアップして再演されます。

 今回も一般オーディションが3月に実施され、21人の子ども達が集結。4人の大人キャストと共に、巨大な昆虫達が住む「バグズアイランド」を舞台に、笑いあり涙ありの世界を描きます。

 ファビー役は、NHK Eテレ「天才てれびくんhello,」「天才てれびくん」の2シリーズに、てれび戦士として5年間レギュラー出演し、春に同番組を卒業したばかりの香月萌衣さん(14)。コッティ役に、NHK Eテレ「Eダンスアカデミー」6・7代目Eダンスキッズとしてレギュラー出演。今回が初舞台となる上田帆乃佳さん(16)。

 当サイトでは顔合わせと7月中旬の稽古に密着しました。動画ではお伺いした2日間の稽古風景はもちろん、香月さん&上田さんのインタビュー、そして通し稽古の映像を使ってのストーリー紹介など盛り沢山となっていますので、ぜひご覧下さい。

ミュージカル「バグズアイランド」稽古密着動画

 2026年は劇場キャパも大きくなり、新キャラクターも登場!さらにパワーアップした2年目はどういった作品となっているのか?作品に関してはもちろん、母体となるダンススタジオ「D.Raise」に関する話題も交え、作・演出・振付の近藤大介さんにお話をお聞きしてきました。


まずは昨年公演を振り返って。お客様の反応を劇場で直に感じ、手ごたえはいかがでしたか?

毎公演ごとに、客席の空気が少しずつ変わっていくのを肌で感じました。特に印象的だったのは、小さなお子さんたちが身を乗り出して舞台を追いかけてくれていたことと、公演後に保護者の方から「子どもの姿と重なって涙が出ました」と声をかけていただいたことです。子どもたちにはキャラクターたちの冒険として、大人の方には自分たちの人生と重ねる物語として届いている手ごたえがありました。
終演後、歌を口ずさみながら劇場を後にするお子さんたちの姿を見たとき、「この作品はもっと育てていける」と強く感じました。

小さい子にも理論立てて話をする近藤大介さん(左)の指導。その言葉遣いには子ども達への敬意が感じられます。

そういった声を受け、今年は台本の改訂が行われたそうですね。

昨年の公演で見えたお客様の反応を一つひとつ振り返りながら、「もっと伝えられることがある」と感じた部分を中心に台本をブラッシュアップしました。大きく変えたのは、キャラクター同士の関係性と感情の流れが、よりクリアに見えるように台詞やシーンの配置を調整した点です。説明を増やすというより、不要な情報をそぎ落として、キャラクターの感情がまっすぐ届くように「余白の質」を整えました。

 昨年観てくださった方には、同じ物語の中にある新しい発見を楽しんでいただきたいですし、今年初めて観る方には、最初から「完成版」として体験していただける構成になっていると思います。


昨年に引き続き香月萌衣さんがファビー役。そしてコッティ役には上田帆乃佳さんが選ばれました。お二人の魅力と長所を教えてください。

香月萌衣さん(左)・上田帆乃佳さん(右)。一緒に遊園地に遊びに行くなど、公私共に仲良しの二人の息はピッタリ!

香月さんは、ファビーというキャラクターの「真っ直ぐさ」を自分の中から丁寧にすくい上げて表現してくれる俳優です。歌い出した瞬間に空気がふっと変わる、声の説得力と透明感が大きな武器で、気づけば客席全体がファビーを応援している。そんなエネルギーを持っています。細かなニュアンスのオーダーにも真摯に向き合ってくれるので、一緒に感情のグラデーションを作っていける心強い存在です。

 上田さんは、「瞬発力」と「遊び心」に長けた俳優です。コッティのチャーミングさや愛嬌を、身体全部を使って表現してくれるので、どの場面でも自然と目を引きます。稽古場でも新しいアイデアをどんどん試してくれるタイプで、その場でシーンが転がっていく面白さがあります。一方で、感情の切り替えはとても繊細で、笑いの中からふと見える弱さや優しさもきちんと届けてくれるのが大きな魅力です。

 対照的な魅力を持つ二人だからこそ、ファビーとコッティの関係性がより立体的に浮かび上がると思っています。


そのお二人は近藤さんのスタジオ「D.Raise(ディーレイズ)」でも大の仲良しで、共に日々レッスンを続けています。どれくらいの期間、どういったレッスンを受けているのでしょうか?

二人とも、D.Raiseにはかなり長い期間、継続的に通ってくれています。最初はダンスや歌の基礎からスタートしましたが、いまは「ミュージカルで生きていくための総合力」をテーマに、より実践的なトレーニングを重ねています。具体的には、ダンスのテクニックや発声だけではなく、台本の読み解き、感情の組み立て方、相手役との呼吸の合わせ方、場面ごとの温度のコントロールなど、現場を想定したレッスンが中心です。スタジオでの時間の中で、お互いの良さや課題をよく知るようになり、今では良いライバルであり、支え合う仲間にもなりました。その関係性や信頼感が、そのまま舞台上でのコンビネーションや空気感につながっていると感じています。


数ヶ月前にはスタジオのタレント事務所として「D.Raise Promotion」が設立されました。近藤さんご自身はどういった思いを持ち、こういった経緯となったのでしょうか?

毎年、年末に開催してきたD.Raise聖夜祭にある方がお見えになり、その際に香月萌衣のパフォーマンスや存在感を高く評価され、終演後僕と話した際に「育てたんなら売るところまで責任持ちなさい!私が助けるから!」と激励を受けたところがきっかけとなります。もちろん僕自身の決断もありましたが、何よりも他の大きな事務所からのオファーを断り、近藤を信じてくれた香月萌衣本人とご家族の決断に心より感謝しています。

 またこれまで沢山の子役を育成してきた中でせっかく力をつけてきたとしても、チャンスの入り口がなければ届くはずの現場に届かない。そのもどかしさを何度も経験したことも、事務所設立を考える大きなきっかけになりました。

 D.Raise Promotionは、レッスンで育てた表現力を、きちんと作品という形に結びつけていくための「もう一つの柱」です。タレントの個性やペースをよく知っているからこそ、その人に合った現場や作品を一緒に選び、日々互いに情報を共有し合い長く活動していける環境をつくりたいと考えています。


所属タレントとなった香月さんと新しいスタートを切ったわけですが、接し方に変化はありましたか?

根本的な接し方は、実はあまり変えていません。レッスン生として向き合ってきたときから、「一人の表現者」として信頼して話をしてきたつもりなので、その延長線上に「所属タレントとしての関係」がある感覚です。ただ、具体的なキャリアの話や、今後どんな作品と出会っていきたいかといった話は、より深く、より長いスパンで話すようになりました。

 目先の一作だけでなく、「数年後にどうなっていたいか」を一緒に描きながらレッスンや現場に臨めるようになったのは、所属という形になったからこその変化だと思います。


静岡からオーディションを受け、稽古に通っているキャスト(高巣優花さん)もいらっしゃいます。そこまでしても出演したいという熱意は嬉しいのではないですか?彼女の一回一回の稽古を大切にしている気持ちが稽古場でも伝わってきました。

本当にうれしいですし、毎回その覚悟を受け取るような気持ちで稽古場に立っています。移動だけでも大きなエネルギーが必要な中で、それでも「この作品に関わりたい」と通ってくれている。その事実そのものが、作品にとって大きな力になっていると感じます。だからこそ、一回一回の稽古で返せるものを最大限に返したいと思いますし、こちらも準備の段階から常に背筋が伸びます。

静岡から通っている高巣優花さん。距離的なハンデをものともしない明るさとパワフルさで稽古に励んでいます。

 稽古場でも、台本への向き合い方や一つひとつの指示の受け取り方から「この時間を絶対に無駄にしない」という気持ちが伝わってきていて、彼女のまっすぐ明るく健気な姿勢が周りのキャストにも良い影響を与えてくれています。


それでは最後に、見どころと意気込みをお願いします。

この作品の一番の見どころは、キャラクターたちの成長物語を通して、「自分のまま一歩を踏み出す勇気」に触れられるところだと思っています。子どもたちはワクワクする冒険として、大人の方は少し昔の自分を思い出しながら、どの世代の方にもそれぞれの視点で楽しんでいただけるはずです。

 そして何より、キャスト一人ひとりが、この作品と役を本気で愛して稽古を重ねてきました。その熱量を、劇場で生で感じていただけたらうれしいです。

 昨年から続けて観てくださる方にも、今年初めて出会ってくださる方にも、「この世界にまた帰ってきたい」と思ってもらえる作品にできるよう、新しい風として認知され愛される作品になれるよう最後まで全員で丁寧に創り上げていきます。

バグズアイランド公式サイト
バグズアイランド公式インスタグラム
公演情報

作品名:ミュージカル「バグズアイランド」
日程:2025年8月7日(金)~9日(日)全6公演
会場:シアター・アルファ東京

あらすじ

ーこの夏、いちばんやさしくなれる大冒険へー

「ぼくのママはね、子どものころ、ケガをしたてんとう虫に出会ったんだって。 それが、すべてのはじまりなんだ。」

主人公ファビーは、ケガをしているてんとう虫・コッティの代わりに、 “幻の蝶・ベル”を助ける旅へと出発する。

たどり着いたのは、巨大な昆虫たちが棲む不思議な島、「Bugs island」――

その島で繰り広げられるのは、ちょっぴり怖くて、愉快だけどどこか切ない昆虫たちとの出会い。
そこでファビーは小さな奇跡を次々と巻き起こす。

昔も今も、そして未来へと紡いでいって欲しい…
世代を越えた普遍的メッセージが込められた優しい友情の物語。

スタッフ・協力

スタッフ
[作・演出・振付] 近藤大介
[作曲] 𠮷川美矩
[照明] 光田卓郎(光☆工房)
[音響] 吉田望(ORANGECOYOTE)
[ヘアメイク] 梅澤裕子(atelierIROITO)
[衣裳] あかせなお
[ミュージカル指導] 髙塚恵理子
[歌唱デザイン] 名取かほり
[演出助手] 池田あやこ
[振付助手] 廣瀬美波
[舞台監督] 松本憲治
[ビジュアルデザイン] 稲垣純
[楽曲プロデュース] 鈴木啓之
[スチール撮影] 東菜月・華黄
[制作] 高橋祐子・池田あやこ

協力
株式会社ADONISA
株式会社イマジン
株式会社豊
株式会社劇団ひまわり
バンビ・ドリーム合同会社

[主催] D.Raise

情報は記事作成時のものです。必ず公式サイトにて最新情報をご確認下さい。
稽古シーンなどは2026年7月中旬時点のものです。今後の稽古で変更される場合があります。

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